
認知症になっても自分らしく生きていくために、
認知症の進行や状態に合わせて相談先やサービスをまとめたものです。
認知症ってどんな病気?
認知症は、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりすることで、生活する上で支障が出てくる状態のことをいいます。誰にでも起こりうる「脳の病気」です。
認知症の症状
加齢によるもの忘れと認知症は違います。
認知症と老化によるもの忘れとの違い
認知症
- もの忘れの自覚がない
- ご飯を食べたことなど体験した事自体を忘れる
- 判断力が低下する
- 時間や場所、人との関係が分からなくなる
老化によるもの忘れ
- もの忘れの自覚はある
- ご飯のメニューなど体験の一部を忘れる
- 判断力の低下は見られない
- 時間や場所、人との関係などは分かる
認知症の症状はさまざまですが、「中核症状」と「周辺症状」の2種類に大きく分けられます。
記憶や判断力、時間や場所の認識などの認知機能が損なわれる認知症本来の症状です。
中核症状をもとに本人の性格や周囲との関わり方、環境などが関係して引き起こさ れる症状です。

認知症が疑われるサイン
「認知症かもしれない」というサインに気づいた時には、かかりつけの病院の先生や桂川町地域包括支援センターにご相談ください。かかりつけの病院がない場合は、専門の医療機関を紹介します。
もの忘れかな?認知症かな?と思ったら、リストでチェックしてみてください。
認知症は早期の発見が大切です
認知症は、進行性の病気なので、早期に発見し、適切な対応をとることで治療できたり、進行を抑えることができます。
早期発見による3つのメリット
早期治療で改善
認知症の原因となる病気は様々ですが、
早期に発見し、早期に治療を始めることで、改善が期待できるものもあります。
進行を遅らせることができる
認知症の症状が悪化する前に適切な治療やサポートを行うことによって、
その進行のスピードを遅らせることができる場合があります。
事前に準備ができる
症状が軽いうちに、ご本人や家族が話し合い、
今後の治療方針を決めたり、利用できる制度やサービスを調べたりする
「認知症に向き合うための準備」を整えることができます。
軽度認知障害(MCI)
軽度認知障害とは、認知症の前段階で、軽い記憶障害などはあっても基本的に日常生活に大きな支障がない状態です。この段階で発見して適切に対処すれば、特にアルツハイマー型認知症への移行を予防、または先送りできると言われています。
認知症の予防
認知症の大部分を占めるアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、生活習慣病との関連があるとされています。バランスのよい食事や定期的な運動習慣を身につけるなど、生活習慣を改善することで認知症の予防が期待できます。
認知症の方への接し方
認知症により、記憶力や判断力が低下していても、感情や心をなくしたわけではありません。重要なのは、「本人は今どのような思いなのか」「この行動の裏にはどのような思いがあるのか」と本人の気持ちを察して対応することです。

- 気持ちに寄り添い、自尊心を傷つけない
- 急がせず、本人のペースに合わせる
- 相手の目線に合わせて、優しい口調で
「自分が認知症かもしれない」という不安は
とても大きなものがあります
病気のことを知られたくない方や病院受診に抵抗がある方が少なくありません。
そのような時は、まずは、家族だけで抱え込まずに桂川町地域包括支援センターにご相談ください。

〒820-0693 桂川町大字土居361番地 桂川町総合福祉センター「ひまわりの里」内
月〜金曜日 8時30分〜17時15分(土曜日・日曜日・祝・休日、年末年始はお休み)
認知症ケアパスのちらし裏(A3版)には認知症の方の様子や生活上のポイント、支援体制を表にまとめました。
ダウンロードしてご利用ください。